大宰府市内で中古一戸建てホームインスぺクション(住宅診断)を行いました。その3
前々回からの大宰府の空き家物件、その3になります。
小屋裏進入調査(オプション)では、天井板に水染みが多数みられました。
上の野地板(屋根板)をみてもこちらには水染み跡がない。写真あげてませんけれども動物のトイレ跡もたくさんあり、雨漏りなのか雨漏りでないのか、未補修なのか補修済みなのか、判断するための材料を集めて総合的に推理する必要があります。
室内で天井の水染み跡をみて「雨漏りだ!」と断定するのが危険な理由はこのあたりにあります。反対に、室内には症状が出ていないものの小屋裏では水染み跡がみられる場合もあるわけで。
木材にシバンムシの食害跡がみられました。木材を食害する点ではシロアリと同じですが、シバンムシは木の皮の裏を薄く食害し、いずれ皮に孔をあけて出ていきます。
シロアリのように木材がスカスカになるまで食害することはないので、さほど心配することはありません。